【2月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)は26日、決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は6-1でシャルケ04(Schalke04)に先勝した。

 レアルが、ドイツの地ではまれに見る白星を大勝で飾った。カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とギャレス・ベイル(Gareth Bale)がそれぞれ2得点を挙げ、レアルは3月18日に行われる本拠地での第2戦を前に、準々決勝進出をほぼ確定させた。

 FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)受賞者のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、出場停止によりリーグ戦を3試合欠場していたが、復帰戦となるこの試合でこちらも2得点を決めた。ロナウドは今季のチャンピオンズリーグ通算得点を11に伸ばし、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を抜いて得点王争いで首位に立っている。

 一方のシャルケは、クラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)が試合終了間際に1点を返したが気休めにしかならず、欧州カップ戦でのクラブ史上最悪の大敗を防ぐことができなかった。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督率いるレアルは、これで2013年10月から27戦無敗を守っている。

 ロイヤルブルー(Royal Blues、シャルケの愛称)の威厳を形無しにする大勝を収めたレアルは、これで大の苦手としてきたドイツでのアウェーゲームの戦績をやや修正している。

 ドイツでの通算26試合目でようやく2勝目を挙げたレアルだが、ここまでは18敗を喫しており、昨季大会(UEFA Champions League 2012-13)の準決勝ではボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に1-4で大敗していた。

 敵地に乗り込んだレアルは開始わずか13分、前線のスター選手の歯車がかみ合って先制点を挙げた。

 ベイルが右サイドからカットインしてロナウドにパスを送り、ロナウドがバックヒールで流したボールがシャルケのDFに当たってこぼれると、ベンゼマがGKラルフ・フェールマン(Ralf Fahrmann)の守るゴールを破るシュートを決めた。

 シャルケはその後に貴重な好機を迎えたがものにできず、その罰を受ける形で同21分、ベイルにDF2人をかわされて2点目を奪われた。

 さらにレアルが前半の半ば、両ウイングのロナウドとベイルのポジションを交換したことも、シャルケの状況を難しくした。

 すると2人がポジションを元に戻して迎えたハーフタイム後、ロナウドが4本目のシュートでついにスコアシートに名前を刻み、今大会出場6試合で10得点目を決めた。後半7分、CBのジョエル・マティプ(Joel Matip)を手玉に取ったロナウドは、ファーサイドの隅にシュートを決めた。

 そのわずか5分後には、ロナウドの上手いヒールパスにベンゼマが抜け出して自身2得点目、チーム4得点目を決めた。一方的な展開に持ち込んだレアルはさらに同24分、セルヒオ・ラモスのスルーパスに抜け出したベイルがゴール左隅に低いシュートを決め、チーム5得点目を挙げた。

 同44分にはロナウドが今季公式戦33試合目で36点目となるゴールを決めると、シャルケも迎えた試合終了直前、フンテラールがようやく1点を返した。(c)AFP/Ryland JAMES