女性器切除の慣習に変化、ソマリア
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【2月25日 AFP】北ソマリアのソマリランド(Somaliland)では、女性を「純潔」に保つとして、女性の性器を切除する慣習が広く行われている。しかし最近は、健康を害するリスクが指摘されるようになり、この慣習を疑問視する動きも見られ始めた。
ソマリランドでは、25歳以上の女性の大半が、「ファラオニック」と呼ばれる最も過酷な女性器割礼(FGM)を経験している。陰核と小陰唇を切除し、一部を切除した外陰唇を縫合して、尿道と生理のために小さな開口部だけ残すやり方だ。
この割礼は通常、5から11歳のときに、鎮痛剤も使わずにかみそりを使って行われる。結婚するまで縫合されたままで、初めての性行為のときに開けられる(男女双方に激しい痛みがともなう)、もしくははさみで切り離される。
「私は少女たちの割礼を15年間やった。祖母と母がやり方を教えてくれ、それは私の収入源だった。でも4年前にやめた」と話すのは、アムラン・マームードさん。マームードさんは、「問題が起きるからやめた。一番ひどかったのは、私が施術しているときに、少女の出血が止まらなくなったときだった」と当時を振り返った。
マームードさんのように女性器割礼を行う人たちは「カッター(切る人)」と呼ばれ、社会的地位があるとともに実入りもいい。1人の割礼を行うには30分ほどかかり、30~50ドル(約3100~5100円)の稼ぎになる。ソマリランドではかなりの収入だ。
マームードさんの娘も割礼されたが、孫娘には絶対に「完全な割礼」はさせないと彼女は言う。