【2月25日 AFP】韓国は24日、北朝鮮で発生している口蹄疫の拡大を防ぐため、ワクチンや医療機器を提供すると北朝鮮に申し出た。南北朝鮮のさらなる緊張緩和に向けた新たな兆しがもたらされた形だ。

 北朝鮮はこの数日前、平壌(Pyongyang)郊外の養豚所で、非常に伝染性の高い口蹄疫が発生したと発表していた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)によると、口蹄疫は平壌市内の他の複数の地域と、隣接する郡に拡大し、これまでに数千匹の豚が処分された。

 KCNAは、予防薬や診断キットの不足に加え、消毒薬の確保が困難であるとして、伝染病の発生が与える影響に懸念を示している。

 韓国は以前にも同様の支援をしたことがある。2007年に北朝鮮で口蹄疫が発生した際、専門家や医薬品、医療機器などを提供した。(c)AFP