【2月24日 Relaxnews】今後、より多くのニューヨーカーたちが地下にいても「つながる」ことができるようになる──。ニューヨーク(New York)では現在、市内一部の地下鉄駅構内でしか使えない無料Wi-Fiサービスを、より多くの駅で利用できるようにする拡張プロジェクトが始まっている。

 トランジット・ワイヤレス(Transit Wireless)社とニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority)が進めているこのプロジェクト。このたび、対象エリアを拡大して、新たに年間2億5000万人が利用する地下鉄40駅で無料Wi-Fiが利用できるようになるという。

 グランド・セントラル・ターミナル(Grand Central Terminal)などマンハッタン(Manhattan)地区のミッドタウンにある11駅での工事がすでに始まっており、次にクイーンズ(Queens)地区の全区間の工事が3月に始まる。2014年6月に対象40駅でのサービス開始を目指している。

 さらに、このプロジェクトではWi-Fiに加え、AT&T、Tモバイル(T-Mobile)、スプリント(Sprint)、ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)などの携帯電話も利用できるようになるという。

 ニューヨーク州都市交通局会長兼最高経営責任者のトーマス・プレンダーガスト(Thomas Prendergast )氏は「利用者に携帯電話とWi-Fiサービスを提供し、緊急時に911通報ができるようになった」と述べ、プロジェクトを通じてセキュリティー面での向上を図ったことを説明した。(c)Relaxnews/AFPBB News