【2月24日 AFP】(写真追加)オーストラリア北部クイーンズランド(Queensland)州ボーエン(Bowen)で、高さ10メートル、重さ7トンにもなる巨大なマンゴーのオブジェが、重機とクレーンを使った窃盗グループに盗まれた。

 ボーエンは「マンゴーの町」として知られる。地元当局によると、今回盗まれたカラフルな彫刻「ビッグマンゴー(Big Mango)」は、観光客誘致を目当てにオーストラリア全土150か所以上に建てられた「巨大なもの(Big Things)」シリーズの1つとして、2002年に落成した。

 しかし、この巨大マンゴーは「一晩で収穫されてしまったようだ」と、ボーエン観光局のポール・マクラフリン(Paul McLaughlin)局長は豪ABC放送に語った。「マンゴーが持ち去られたという報告を最初に聞いたときは冗談だと思ったが、現場へ駆けつけると確かにマンゴーはなかった」

 盗難の様子が監視カメラに写っていたため、マンゴーは取り返せるとマクラフリン氏は確信している。豪紙ブリスベーン・タイムズ(Brisbane Times)に同氏は「何といっても、あれだけ大きなマンゴーだから人目に付くだろうし、どうにか見つかるだろう」と語った。

 オーストラリア中にある「巨大なもの」シリーズのオブジェには、果物では「ビッグ・バナナ」「ビッグ・パイナップル」「ビッグ・ストロベリー」に加えて複数の「ビッグ・アップル」と「ビッグ・オレンジ」がある。またその他、巨大な魚、巨大ロブスター、巨大ペンギン、巨大カンガルー、巨大コアラ、巨大ワインだるなどもある。(c)AFP