シー・シェパード、捕鯨船から「夜襲受けた」と主張
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【2月24日 AFP】過激な活動で知られる反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society、SS)は24日、南極海(Southern Ocean)で活動中の抗議船が日本の調査捕鯨船団から「暗闇に乗じた容赦ない攻撃」を受けたと発表した。
シー・シェパードによると、同団体の抗議船「ボブ・バーカー(Bob Barker)号」に23日夜、2隻の捕鯨船が異常接近し、鉄製のケーブルをボブ・バーカー号のスクリューと舵に引っかけて航行を妨げようとしたという。さらに、シー・シェパードの小型ボートにも氷が投げつけられたほか、捕鯨船団の「日新丸(Nisshin Maru)」が離脱する際には、ボブ・バーカー号の船橋(ブリッジ)にサーチライトの強い光が当てられたとしている。
ボブ・バーカー号は23日朝から「日新丸」を追っていた。同船のピーター・ハマーシュテット(Peter Hammarstedt)船長は、捕鯨船団側は「夜になるのを待って暗闇に乗じて攻撃を仕掛けてきた」と主張している。また捕鯨船団に対しては、シー・シェパードの活動は「100%合法であり、捕鯨船団側の攻撃的な行動は全てオーストラリア政府とニュージーランド当局に報告すると無線で伝えた」としている。
調査捕鯨船団とシー・シェパードが海上で衝突するのは、この1か月間で2回目。(c)AFP