【2月22日 AFP】米カリフォルニア(California)州を6つの州に分割する案を提唱しているシリコンバレー(Silicon Valley)のベンチャー投資家、ティム・ドレーパー(Tim Draper)氏は18日、今年11月の住民投票の実施を目指した署名活動を始める許可を州当局から受けた。

 7月18日までに2010 年の知事選の投票総数の8%に当たる有権者80万7615人以上の署名が集まれば、この案は州の住民投票に掛けられる。

 現実離れした考えにもみえるこの案だが、ドレーパー氏は「州内に住む人々と州の経済、いずれも多様なカリフォルニアを1つの州として統治することはほぼ不可能になっている」と主張。約3800万人と国内最多の人口を抱える同州を、郡や都市、町などの歴史的な境界を維持しつつ、6つの州に分けるべきだとしている。

 同氏が提唱しているのは、インターネット検索大手グーグル(Google)や交流サイト(SNS)大手のフェイスブック(Facebook)、アップル(Apple)など大手IT企業があるシリコンバレー州、エンターテインメント産業が盛んで、ハリウッド(Hollywood)を含むサウスカリフォルニア(South California)州、最北部のジェファーソン(Jefferson)州、ウェストカリフォルニア(West California)州、セントラルカリフォルニア(Central California)州、ノースカリフォルニア(North California)州の6州。

 カリフォルニア州の民間経済調査機関Center for Continuing Study of the California EconomyCCSCE)によると、2012年の同州の経済規模は、国内総生産(GDP)が約2兆ドル(約205兆円)のロシアやイタリアに匹敵し、世界の国のGDPランキングで8位に入る水準だという。(c)AFP