スペイン・バスク独立掲げたETAが武装解除開始
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【2月22日 AFP】スペイン北部バスク(Basque)地方の分離独立を求める非合法武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」は、武装解除を開始した。専門家らによる国際検証委員会が21日、ビルバオ(Bilbao)で発表した。
ETAの停戦を監視中の同委員会は、黒い覆面姿のETAメンバーがリボルバー数丁、ライフル1丁、弾丸などを監視員に提出する動画を公開した。同委員会のRam Manikkalingam広報は、「委員会は、ETAが一定量の武器、弾丸、爆発物を封印し使用不能にしたことを確認した。ETAのすべての武器の使用不能化につながると信じる」と記者団に語った。
しかしスペイン政府と、死者829人とされるETAによる犠牲者の団体は、米国と欧州連合(EU)がテロ組織に指定するETAの動きを評価せず、外国の仲介抜きの無条件解散を要求している。ホルヘ・フェルナンデス・ディアス(Jorge Fernandez Diaz)内相は、「我々には外国の検証委員会など必要ない。ETAが本当に武装解除を望むのなら、警察と治安警察で十分だ」と述べた。
ETAはスペイン北部とフランス南西部に独立バスク国を求めて、約40年にわたり銃撃や爆弾攻撃を続けてきた。西仏両国ではここ数年間にETA上層部指導者が逮捕され弱体化しており、両政府ともETAとの交渉を拒否している。(c)AFP/Sylvie GROULT