【2月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と会談し、中国国内のチベット人の人権擁護を強く支持する考えを表明した。

 中国が、会談は米中両経済大国の関係を損なうものと警告する中、オバマ大統領はダライ・ラマをホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)ではなく私的な部屋「マップルーム(Map Room)」に迎え入れ、公式訪問の象徴とされる行為を注意深く避けた。また、会談の様子は公開されなかった。

 ホワイトハウスが出した声明によると、オバマ大統領は「チベット独自の宗教的、文化的、言語的伝統の保護と、中国国内のチベット人の人権擁護に対する強い支持」を表明した。また、大統領はチベットの自治権拡大を平和的に提唱するダライ・ラマの「中道」路線を評価した。

 オバマ大統領は中国に対し、2010年に決裂したチベット亡命政府との会談を再開するよう呼び掛けた。(c)AFP/Shaun TANDON, Stephen COLLINSON