「私は死にかかっている」、ウクライナのデモ支援者がツイート
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【2月21日 AFP】反政権派による激しい抗議行動が続いているウクライナの首都キエフ(Kiev)で20日、ボランティアで医療活動に当たっていた21歳の女性が首を撃たれ、マイクロブログのツイッター(Twitter)に「私は死にかかっている」と投稿した。この投稿について、インターネット上には悲しみの声が広がった。
オレーシャ・ジュコフスカ(Olesya Zhukovska)さんはこの日の午後、ツイッターに加え、SNSのフェイスブック(Facebook)に類似したロシアの交流サイト「フコンタクチェ(Vkontakte)」にもウクライナ語で同じメッセージを載せた。
キエフ中心部の独立広場(Independence Square)では反政権派のデモ隊と警察の機動隊が激しく衝突して多数の死傷者が出ており、ジュコフスカさんの投稿は、切迫した状況のさらなる悪化を鮮明にした。
ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領を退陣に追い込むことを目指してこの3か月間、続いている抗議運動は総じて「ユーロマイダン(Euromaidan、ユーロ広場の意)」と呼ばれている。ユーロマイダン側は後に、ジュコフスカさんは重傷を負っているが生命は取り留めたと発表し、無数のネットユーザーの間に安堵(あんど)が広がった。
この日、機動隊はデモの参加者に対し実弾を発砲し、キエフ中心部では煙の上がるがれきの中で多数の遺体が見つかっている。反政権運動とヤヌコビッチ政権の対立は、ますます流血の惨事となっている。(c)AFP