ウクライナ、新たな衝突で10人死亡 「停戦」翌日に実弾使用か
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【2月20日 AFP】ウクライナの首都キエフ(Kiev)の独立広場(Independence Square)で20日、反政権デモ隊と警官隊が再び衝突し、少なくとも10人が死亡した他、複数の負傷者が出ている。前夜にはビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領が「停戦」に合意したと発表したばかりだった。
現場で取材中のAFP記者は、独立広場近くのホテルのロビーに横たえられたデモの参加者10人の遺体を目撃した。遺体には銃創があったという。ほかにもデモ隊側の複数の負傷者を確認した。救急隊は、さらなる負傷者治療に備えており、死傷者は増える可能性がある。また広場では空の薬きょうを目撃しており、衝突で実弾が使用されたことを示している。
一方、ウクライナ入りしているフランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相は同日、死者を出す事態となった衝突の責任者らに対する制裁措置を、欧州連合(EU)が検討していることを明らかにした。
ファビウス外相は仏ラジオ、ヨーロッパ1(Europe 1)とのインタビューに応じ、政権側の数人を対象に、入国査証(ビザ)の取り消しや資産凍結など含めた制裁を検討する構えだと語った。(c)AFP