【2月20日 AFP】経営難の仏自動車大手プジョー・シトロエン・グループ(PSAPeugeot Citroen)は19日、中国2位の国営自動車大手・東風汽車(Dongfeng)との資本提携を発表した。フランス政府の出資分と合わせて総額30億ユーロ(約4200億円)の増資を受け、創業から200年プジョー家が握ってきた経営のてこ入れを図る。

 従業員約9万人を抱えるプジョーはフランス最大の自動車会社だが、昨年は大幅な赤字を計上するなど厳しい経営状況が続いている。技術開発面での失敗ともいえる低迷から脱却するためにも新たな資本調達が必要だった。

 PSAは既に仏政府から70億ユーロ(約9800億円)の支援を傘下の金融企業向けに受けており、今回の資本提携には返済義務を解消する目的もある。

 PSAへの出資比率は、プジョー家、東風、仏政府がそれぞれ14%ずつの株式を保有することになる。(c)AFP/Laure FILLON