【2月20日 AFP】マレーシアと日本の古生物学チームがこのほど、マレーシア中部パハン(Pahang)州で、推定7500万年以上前の恐竜の歯の化石を発掘した。マレーシアで恐竜の化石が見つかったのは、これが初めてという。

 19日発表された声明によると、化石はマレーシア・マラヤ大学(University of Malaya)の曽根正敏(Masatoshi Sone)氏率いる研究チームがパハン州で2年近くにわたって行っていた発掘調査で見つかった。日本からは早稲田大学(Waseda University)と熊本大学(Kumamoto University)の研究者が参加した。

 発見された化石は長さ23ミリメートルほどで、黒ずんでいる。魚を食べる恐竜の歯の化石とみられ、1億4500万~7500万年の中生代末期の堆積岩から発掘された。研究者らは、マレーシア国内にまだ多くの恐竜の化石が眠っている可能性があるとして期待を高めている。

 詳細な発掘場所は、盗掘を防ぐため公開されていない。(c)AFP