スノーデン容疑者、英グラスゴー大学の名誉総長に
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【2月19日 AFP】米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)による情報監視活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が18日、英スコットランド(Scotland)のグラスゴー大学(University of Glasgow)の名誉総長(レクター)に選出された。
グラスゴー大学の学生グループによって名誉総長に選出されたスノーデン容疑者は、弁護士を通じてこれを受諾したという。学生グループは、「エドワード・スノーデン氏がグラスゴー大学の新レクターに選ばれたことを非常に喜んでいる」と声明を発表した。
声明はさらに、同大学には「重大な声明をレクターを通じて発表するという高潔な伝統」があるとし、さらに、「国家によるモラルに反した広範囲な介入に対する、われわれの反対の意志が記録として残されたことになる」「エドワード・スノーデン氏と他の勇気ある内部告発者たちに対し、彼らがどこにいようとも、われわれが彼らと連帯していることを示した」と述べている。
レクターは主に象徴的な役職で、グラスゴー大学の学生の代表者として大学の理事会などとの会合に出席する。
過去のレクターには、南アフリカのウィニー・マンデラ(Winnie Madikizela-Mandela)元大統領夫人やイスラエルの核開発を内部告発したモルデハイ・バヌヌ(Mordechai Vanunu)氏らがいる。現在のレクターは英自由民主党(Liberal Democrats)の元党首、チャールズ・ケネディ(Charles Kennedy)氏。(c)AFP