【2月19日 Relaxnews】ホテル客室の装飾や色をめぐっては、男性は女性の宿泊客よりも、えり好みが激しいことが、宿泊客が室内のデザインに何を求めるかを調べた米サウスフロリダ大学(University of South Florida)の調査で明らかになった。

 客室のインテリアに関しては、一般的に女性の方が好みがはっきりとしていると思われがちだが、この調査を通じて、実際には男性の方が好き嫌いが顕著であることを研究チームは突き止めた。

 調査では、3Dコンピュータを用いて米サラソータ(Sarasota)のリッツカールトンホテル(Ritz-Carlton Hotel)と同じ客室を再現し、さまざまな色や家具のバリエーションが用意された。そして、これら複数のバリエーションを被験者に見せて、それぞれ評価してもらった上で、実際に宿泊の予約をしたくなったかどうかが尋ねられた。

 その結果、部屋の配色やインテリアによりこだわりを見せたのは男性の方だった。また女性はピンク、紫、オレンジ、黄色、ターコイズといった色を好み、一方で男性はダークブラウン、ブルー、グレーのような暗く、よりニュートラルな色を好む傾向にあることもわかった。

 他方、45歳以下の被験者は現代的な家具を好み、45歳以上はチューダー様式といった伝統的な家具を好むことも明らかになっている。

 この研究論文はこのほど、アジア太平洋観光学会(Asia Pacific Tourism Association)の接客と観光に関する会議で発表され、同学会の学術誌Asia Pacific Journal of Tourism Researchの最優秀論文に選ばれている。(c)Relaxnews/AFPBB News