バリ島沖ダイビング事故、夫も加わり残る1人を捜索
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【2月19日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島沖で日本人女性7人がスキューバダイビング中に行方不明となった事故で、依然として行方不明となっている高橋祥子(Shoko Takahashi)さんの捜索活動が19日、高橋さんの夫も参加して始まった。事故では5人が救助されたが、1人が遺体で見つかっている。
高橋さんの夫、プトゥ・マハルダナ・スンバ(Putu Mahardena Sembah)さんは、捜索隊と共にボートに乗り込む際、報道陣に「(妻を)見つけられることを願っている」と語った。
スンバさんと高橋さんは、今回のダイビングを企画した会社「イエロー・スクーバ(Yellow Scuba)」を経営していた。ダイビングが行われたバリ島の東にあるレンボンガン(Lembongan)島付近は、海中で見られる絶景とともに、予想するのが難しい強い潮の流れでも知られている。
現地のAFP記者によると、スンバさんと15人の捜索隊は19日朝、バリ島南部のセマワン(Semawang)ビーチから3隻のボートに乗り、捜索活動を開始。上空には捜索用のヘリコプターも展開された。捜索隊の中にはスンバさんの他にも、バリ島入りした7人の友人や親族も見られた。
地元警察の署長は、捜索はバリ島南部の人気観光スポット、サヌール(Sanur)とクタ(Kuta)周辺に絞って行われる予定と語った上で、高橋さん生存の可能性については「5日間にわたり行方不明になっているため、望みは薄い」と述べた。
なお、先日に目撃情報が寄せられていた救難信号とみられるものを発する2人の人影は、捜索の結果、地元の釣り人たちだったことが分かったという。(c)AFP