警察署に告訴に行った女性、レンタルビデオ未返却で逮捕 米
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【2月19日 AFP】米サウスカロライナ(South Carolina)州ピケンズ(Pickens)郡保安官事務所は18日、家庭内紛争をめぐる告訴を行うために同事務所を訪れた女性が、ビデオレンタル店に9年前からビデオを返却していないことが発覚したため、同女性を逮捕したことを明らかにした。
保安官主席代理のクリード・ハッシュ(Creed Hashe)氏によると、ケーラ・フィンリー(Kayla Finley)さん(27)は13日夜、家庭内紛争に関連した犯罪の告訴を行うために郡保安官事務所を訪れた。
しかし、フィンリーさんの名前がデータベースに入力されると、2005年9月にレンタルビデオ店による告訴に基づいて地元の裁判所が出した逮捕状が表示された──フィンリーさんはジェーン・フォンダ(Jane Fonda)とジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)出演の映画『ウエディング宣言(Monster-in-Law)』をレンタルしたまま、返却していなかった。同レンタルビデオ店はすでに営業していない。
そのまま身柄を拘束されフィンリーさんは、翌14日に裁判所に出廷し、2000ドル(約20万円)の保釈金で保釈された。
「われわれには裁判所が発行した逮捕状を履行する義務がある」とハッシュ氏は述べ、逮捕状には失効も時効も存在しないと付け加えた。
フィンリーさんの所在が不明のため直接コメントは得られていないが、フィンリーさんは地元テレビ局WHNSの米SNSフェイスブック(Facebook)ページにコメントし、離婚した夫と子どもの親権をめぐって紛争中であることを語った。
「私は嫌がらせとストーカー行為を告訴するために警察署に行った」とフィンリーさんは述べ、レンタルビデオの件は「でっち上げ逮捕」であり裁判で争うつもりだと付け加えた。
ピケンズ郡はサウスカロライナ州北部にある人口12万人の自治体。(c)AFP