「毎日が日曜日ならいいのに」、ソチ五輪こぼれ話
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【2月17日 AFP】中盤を迎えたソチ冬季五輪──記者が五輪会場で集めたさまざまなエピソードを紹介する。
◆ゴールを守るもうひとつの理由
五輪4連覇を狙うカナダ・女子アイスホッケーのゴーリー(ゴールテンダー)のシャノン・ザバドス(Shannon Szabados)には、セーブを連発し続ける理由がもうひとつある。
ザバドスは、「セーブス・フォー・ザ・キュア(Saves for The Cure)」という、がん患者のためのチャリティーを運営しており、ザバドスのセーブ数に応じて賛同者が寄付をする仕組みになっている。これまで集めた金額は1万カナダドル(約92万円)に上る。
「2008年に始めて、ほとんどの人は1セーブあたり1ドルを寄付してくれるけれど、去年はカルガリー(Calgary)のある家族が2ドルの額をつけてくれた。お金はすべてアルバータがん基金(Alberta Cancer Foundation)に寄付している」とザバドスは語った。
ザバドスは2013年11月におじをがんで亡くし、2010年にも親しかったアイススレッジホッケー選手のマット・クック(Matt Cook)さんを亡くしている。
◆こんなに気分が違う日曜日があるなんて
アルペンスキー男子滑降とアルペン複合ですでに2つのメダルを獲得しているイタリアのスキー選手、クリストフ・インナーホッファー(Christof Innerhofer)は、16日のスーパー大回転でコースアウトしてからというもの、いまが何曜日だか混乱してしまっているようだ。
インナーホッファーがスーパー大回転で途中棄権したのは、滑降で1つ目のメダルをとった9日(日)のちょうど1週間後だった。
「毎日が日曜日のように楽しいわけじゃないんだよね」とインナーホッファーは哲学的につぶやき、すぐにはっとした様子でこう言った。
「でも今日は日曜日だ」
◆頑張った人へのごほうび
ソチ五輪のボランティアスタッフには、頑張ったごほうびとして競技会場へのチケットが抽選で渡されている。空席も埋められて、一石二鳥の計画だ。配布されるチケットは、日によって変わるが、大体25枚から70枚だという。
◆カーリング一筋
スウェーデンのカーリング代表、ニクラス・エディン(Niklas Edin)は前週、バレンタインについてこうコメントした。
「去年初めてバレンタインが何だか知ったぐらい。自分は全然ロマンチックじゃないんだ」
(c)AFP