米放射性廃棄物施設で放射能漏れ、ニューメキシコ州
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【2月17日 AFP】米エネルギー省は、ニューメキシコ(New Mexico)州にある放射性廃棄物の地下管理施設で、空気中から放射性物質が検出されたと発表した。16日にサンプリング調査を行ったが、人体や環境への放射能汚染の危険はないとしている。
放射能漏れがあったとみられるのは、ニューメキシコ州カールズバッド(Carlsbad)近郊にあるエネルギー省管轄の核廃棄物隔離試験施設(WIPP)。米国で最も古い放射性廃棄物貯蔵施設で、放射性廃棄物は地下655メートルの古代岩塩層に設置された処分室に貯蔵されている。廃棄物の大半は防衛関係研究や核兵器製造で用いた使用済みのプルトニウムだ。
エネルギー省によると、放射性物質が検知されたのは14日午後11時半ごろで、大気中への放出を防ぐため換気システムが自動的に「ろ過」モードに切り替わった。当時、地下施設内に職員はおらず、これまでに職員の被ばくは確認されていないという。
WIPPでは今月初め、地下で火災が発生し全職員が一時避難したほか、煙を吸い込んだ職員数人が病院で治療を受けている。(c)AFP