【2月19日 AFP】男子フィギュアスケートのフランス代表、ブライアン・ジュベール(Brian Joubert)は、これまで多くの女性の心をつかんできたが、氷上で新たな挑戦を目指すため、その魅力を総動員する必要に迫られるだろう。

 最後の五輪と位置づけて、ソチ大会に男子シングルで出場したベテランのジュベールだが、ペアに転向することを検討している。ただ唯一の問題は、一緒に滑るパートナー探しのようだ。

 欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)で通算3度の優勝を誇るジュベールは、14日に行われた男子シングルで13位に終わったが、幕引きとしては満足していると述べた。

 29歳のジュベールは、「何度かミスはあったけど、いい戦いができて、すごくハッピーだよ。とても誇りに思っているし、今夜は氷の上で自分のすべてを出せた」と述べた。

「ロシアの人々をはじめ、観客の皆さんがショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)ですごい声援を送ってくれた。次は新たな道に進む時だ。五輪で素晴らしい思い出ができたことは、自分にとって、すごく重要なことだった。これで終わりだ。もう満足だよ」

 その一挙手一投足で大勢の女性ファンを熱狂させるジュベールは、引退を表明しているエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko、ロシア)と、いくつかアイスショーに出演したあと休養を取る予定だ。

 しかし、2007年の世界選手権王者ジュベールは、新たに五輪でメダル獲得を目指す可能性を排除していない。

「ペアに挑戦するかもしれない。そうなれば競技にも出る」

「これまでは常に、ひとりでやってきたから、誰かと一緒に滑ることができるか分からない。知ってのとおり、僕は単純な男じゃないからね。氷の上では少々やりにくい相手なんだ」

 世界選手権で6個のメダルを獲得してきたジュベールは、キャリアで最も印象に残っているのは、17歳の時に欧州選手権で初めてメダルを獲得し、2002年ソルトレークシティー五輪の切符を手に入れたことだという。

 ジュベールがペアの相手として選ぶのは、いったいどんな女性だろうか?

「現時点で候補はいるけど、彼女から承諾は得ていない。だから待つしかないね」

(c)AFP