【2月16日 AFP】ソチ冬季五輪のスキージャンプ、個人ラージヒルで悲願のメダルを獲得した葛西紀明(Noriaki Kasai)――しかし、41歳の葛西がこの銀メダル獲得をもって、スキー板に別れを告げると考えている人がいるとすれば、それは間違っている。

 ポーランドのカミル・ストフ(Kamil Stoch)には敗れたものの、銀メダルを獲得したベテラン葛西は、競技が終わるとすぐさま現役続行を明言した。

 1994年のリレハンメル五輪の団体以来となる銀メダルを獲得した葛西は、「僕くらいの年齢であれば、それ(引退)を考えている人もいるでしょうね」と前置きし、次のようにコメントした。

「次の五輪では45歳、その次は49歳。でも自分ではまだまだパフォーマンスを維持して技術を伸ばす自信がすごくあるし、だから次の五輪へ向けてやっていくつもりです」

 葛西よりも15歳若い26歳のストフは、9日のノーマルヒルに続き、ソチ五輪のスキージャンプで2冠を達成した。しかしストフには、40歳を過ぎて現役を続けるつもりはないという。

「確信でもあるし、願望でもあるけど、15年後の僕はどこかの素敵なビーチに寝転んで、引退後の生活を満喫しているんじゃないかな」

「結局はキャリアで何を成し遂げたくて、それが達成できたかできなかったかということだと思う。今この瞬間の僕は、キャリアで(達成したいと)願っていたものをほとんどすべてやり遂げた」