【2月15日 AFP】13-14イタリア・セリエAは14日、第24節の1試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は1-0でボローニャ(Bologna FC)を下した。

 ミランは、試合終盤にマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が決めた約25メートルの強烈な一撃で勝ち星を挙げた。

 思うような結果が出せていないミランのクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)監督には批判の目が向けられており、19日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦を控え、指揮官は士気を高めるようなパフォーマンスを模索していた。

 ところが、セードルフ監督が見守る中でミランは人海戦術でゴールを守るボローニャに苦戦し、カウンター攻撃から何度も均衡を破られそうになった。

 セードルフ監督は後半25分を前に日本代表の本田圭佑(Keisuke Honda)に代えてジャンパオロ・パッツィーニ(Giampaolo Pazzini)を投入。チームにてこ入れを図ると、パッツィーニが元気のなかったミランの攻撃陣を活性化させた。

 パッツィーニは、1-3で敗れた8日のナポリ戦でも、バロテッリに代わり途中出場を果たしていた。この時、DNA検査で元恋人が産んだ1歳の娘の父親が自分であることが判明したばかりだったバロテッリは、悔し涙を流した。

 しかしながら後半41分、主将のリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)からパスを受けたバロテッリは、スペースと時間を使いボローニャのGKジャンルカ・クルチ(Gianluca Curci)がゴールラインから離れているのを確認すると、ロケットのようなシュートを蹴り込んだ。クルチの反応もむなしいものだった。

 セードルフ監督は指揮官就任5試合で3勝目を挙げ、チームも順位を1つ上げて暫定ながら10位に浮上した。(c)AFP