シリアで25万人がまだ包囲下に、ホムス避難で国連が警鐘
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【2月14日 AFP】内戦が続くシリアの人道状況について国連(UN)のバレリー・エイモス(Valerie Amos)事務次長(人道問題調整事務所)は13日、政府軍の包囲下にあるホムス(Homs)から民間人1400人が避難したことは「目覚ましい成果」だとしつつ、シリア国内にはまだ25万人が避難できずに取り残されていると警鐘を鳴らした。
エイモス氏は記者会見で、ホムスから民間人が避難できたことは「非常に困難な状況下だという点を考慮すれば成功と言える」と述べた。その一方で、シリア全土には今も25万人が政府軍に包囲された状態で助けを求めていると指摘。ホムスでの避難措置を将来的な取り組みの模範とすべきではないとくぎを刺した。
エイモス氏によると今回、国連は政府側、反体制側の双方から停戦期限延長に「口頭での保障」を得ていたが、文書での停戦合意は得られなかったという。「文書での保障がなければこれ以上は継続できない」と同氏は語り、「停戦順守」「人道支援アクセスの確保」「文書による国際人道法の支持」を双方が保証するよう、国連安全保障理事会(UN Security Council)の理事国15か国に対し働きかけを求めた。(c)AFP