【2月14日 AFP】昨年末のスキー事故で重傷を負った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏について、家族が13日に声明を発表し、回復を「強く信じ」続けていると述べた。

 昨年12月29日に事故に遭って以来、こん睡状態に置かれているシューマッハ氏だが、家族はこの日発表した声明で「目を覚ます過程の途上にある」と述べ、覚醒までは時間を要する可能性を示唆した。

 12日には、独最大手のビルト(Bild)紙が、シューマッハ氏は肺炎にかかっていると報じ、さらにその数日前には、シューマッハ氏はすでに死亡しているとのうわさがソーシャルメディア上を飛び交っていた。

 声明では、「世界中から変わらず共感が寄せられていることに対し、ミハエルの家族より、改めまして心から御礼申し上げます。受け取った良き願いは家族を助け、そしてわれわれは、それがミハエルにとっても助けとなると確信しております。彼は今もまだ、目覚めの途上にあります」と述べられている。

「こうした状況ではよくあることですが、明日のことはまったく分かりません。家族はミハエルのプライバシーを守るため、治療の詳細を明かすことを望んでおらず、皆様のその点に関するご理解に感謝しております。当初から明言しています通り、ミハエルの健康状態について決定的なお知らせが新たにあった場合は、引き続きお伝えして参ります。われわれの理解では、目覚めるまでには時間を要する可能性があります」

「家族はまた、ミハエルが回復することを強く信じ続けており、医師、看護師、医療機器チームに全幅の信頼を置いております。重要なのは回復のスピードではなく、回復が継続的に、コントロールされた形で進んでいくことです」