【2月13日 AFP】ノルウェー南東部オップラン(Oppland)県のウェストップラン(Vestoppland)で11日夜、同地に住む10歳の男児が1歳半の妹を連れて両親が所有する車に乗り込み約30キロ離れた祖母の家に向かって出かけたところ、雪の積もった側溝にはまって身動きが取れなくなり、翌朝になって警察に保護されるという「事件」があった。

 兄妹は家からおよそ10キロ離れた場所で除雪作業員によって発見された。車が側溝に落ちているのを発見した作業員が、午前6時ごろ警察に通報した。

 発見時、2人にけがはなく元気だったという。妹はシートベルトをせずに助手席に座っていた。

 ウェストップラン南部の警察によると、「男児は夜中に突然目が覚め、衝動的に行動したようだ。妹も起きていたことから、一緒に連れ出したとみられる」という。

 また、日刊紙ダーグブラデット(Dagbladet)によれば、男児は除雪作業員に対し、「自分は体の成長が止まってしまった大人で、急いで運転免許証を取りに帰ろうとしてUターンしたところ側溝に落ちてしまった」と説明したという。

 さらに、警察官によれば、男児は祖母の家に行きたいので車を引き上げるのを手伝ってほしいと訴えていたという。 

 兄妹はその後、警察によって無事に両親の元に送り届けられた。(c)AFP