【2月13日 AFP】オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州のウロンゴング(Wollongong)地方裁判所は、若いホホジロザメにボートで体当たりし、殴り殺した男に罰金1万8000豪ドル(約160万円)の支払いを命じた。当局者が13日、発表した。

 ホホジロザメはオーストラリアの保護動物で、捕獲や飼育、販売、購入、所持の他、危害を加えることも法律で禁じれらている。

 報道によると、ジャスティン・クラーク(Justin Clark)被告(40)は2012年1月、シドニー(Sydney)の南に位置するサセックスインレット(Sussex Inlet)の浅瀬にホホジロザメをボートで追い込んで殺した罪に問われた。目撃者が漁業当局者に通報したため、ニューサウスウェールズ州の一次産業省が訴えを起こしていた。

 裁判によると、クラーク被告はサメにボートで何度も体当たりし、ボートのプロペラでサメに大けがをさせた。さらにサメの尾にロープをかけてボートの進水路まで引き、そこでサメを金属パイプで殴り殺したという。

 罰金刑が言い渡されたクラーク被告について、一次産業省の当局者は、サメ危害を加えようとする他の人々への警告となるとコメントした。(c)AFP