【2月12日 AFP】電子機器の使用をめぐり夫婦間でトラブルが生じることもあるが、全般的にはIT(情報技術)によってお互いをより近くに感じることができるケースが多いようだ──11日に発表された調査結果で明らかになった。

 米国の調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の「インターネットと米国人の生活プロジェクト(Internet & American Life Project)」が実施した調査によれば、夫婦あるいは成人のパートナー同士のうち、テキストメッセージまたはオンライン上でパートナーと行った交流により、相手をより近くに感じたと回答した人は21%に上った。

 カップルの4分の1は、ともに自宅にいるときもテキストメッセージを使ったことがあると回答し、また直接顔を合わせては解決が困難だった議論をテキストメッセージあるいはオンライン上で解決することができたと回答した人は9%に上った。

 一方、一部のカップルにとってITは、緊張を生じさせる原因になっていた。一緒にいるときに、相手が携帯電話を操作していて注意が散漫になっていると感じた回答者は25%に上り、またオンラインに費やす時間が長すぎると相手に不満を伝えたことのある人も8%いた。

 これらの傾向は、若いカップルの間で特に顕著だった。

 携帯電話を所有している18~29歳の夫婦あるいはパートナーでは、携帯電話を操作していて相手の注意が散漫になっていることがあると回答した人は42%だった。一方、オンラインやテキストでの交流で相手をより近くに感じると回答した人も41%に上った。