誤診繰り返した元医師に禁錮3年、オランダ
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【2月12日 AFP】オランダの裁判所は11日、患者への誤診を繰り返し、うち1人を自殺に追い込んだとして、元神経科医に対し禁錮3年の有罪判決を言い渡した。同国のANP通信によると、医師が誤診で有罪判決を受けるのは同国で初めてという。
同国東部アルメロ(Almelo)の地裁が出した声明によると、エルンスト・ヤンセン(Ernst Jansen)被告(68)は、1997~2003年の間に「患者8人の命を意図的に危険にさらした」罪で有罪とされた。
声明によれば、被告はアルツハイマー病や多発性硬化症、萎縮症などの重病について誤診を繰り返し、「患者8人にの診断を誤り、不適切な治療を行った」という。
国内メディアによると、実際にはヘルニアだった男性患者は多発性硬化症と診断され、車椅子での生活を強いられていた。また、2つの病気の末期にあると誤診された女性患者について、裁判所は「治療が原因で自殺したと判断した」という。(c)AFP