蚊対策でハチ200万匹死なす、自治体職員に有罪判決 ポーランド
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【2月12日 AFP】ポーランドの裁判所は11日、殺虫剤の大量使用によりおよそ200万匹のハチを死なせたとして起訴された自治体職員の女に、執行猶予付き禁錮4月の有罪判決を言い渡した。
プライバシー保護法に基づき氏名をヨアンナ・S(Joanna S.)とのみ公表されている被告は、地方自治体の蚊対策担当者だったが、保健省から必要な許可を取らないまま殺虫剤を使用したという。
同国南東部ゴルリツェ(Gorlice)にある養蜂業協会の会長は、ポーランド通信(PAP)に対し、「この(蚊)対策は、人命を奪う可能性もあった」「判決によって、軽率な行為による環境災害が防がれることを願っている」と述べた。
今回の判決により、養蜂業者らが2010年の殺虫剤散布後に起きたこのハチ大量死をめぐる民事訴訟を起こす可能性も出てきた。この年には、ゴルリツェ近郊のビエチ(Biecz)で起きた洪水による停滞水が原因で、蚊が大量発生していた。(c)AFP