【2月11日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でバスの運賃値上げに反対するデモと警官隊の激しい衝突の取材中に負傷したテレビ局の報道カメラマンが10日、入院先の病院で脳死と判定された。

 サンチアーゴ・イリジオ・アンドラージ(Santiago Ilidio Andrade)さん(49)は、6日の取材中に発炎筒が頭に当たり、意識不明の重体となっていた。リオデジャネイロ市当局は10日、アンドラージさんが入院している市立病院の神経外科医らが脳死と判定したと発表。アンドラージさんには妻と子供が1人いる。

 警察は9日、拾った発炎筒をデモの別の参加者に手渡した容疑で男1人を逮捕。男は当初、誰が発炎筒を投げたのか知らないと話していたが、10日になってその人物の名前を警察に明かしたため、警察はその人物の行方を追っている。

 2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を4か月後に控えた同国では、治安についての懸念が広がっている。(c)AFP/Javier TOVAR