【2月9日 AFP】2013年にアフガニスタンの紛争で死傷した一般人の数が前年比で14%上昇したことが、国連アフガニスタン支援団(United Nations Assistance Mission in AfghanistanUNAMA)の年次報告書で8日、明らかになった。

 2013年に記録された一般人の死傷者数は、死者2959人、負傷者5656人の計8615人で、2012年から14%上昇した。死者数は7%、負傷者数は17%上昇し、減少傾向にあった2012年から上昇に転じた。

 死者数は、最も多かった2011年の3133人にほぼ匹敵する数だ。過去5年間だけで、一般人1万4064人の命が奪われたことになる。

 UNAMAは、これら一般人の死傷者数の多くを占める74%が、旧支配勢力タリバン(Taliban)が率いる「反政府分子」に起因するものだとしている。

 現在5万8000人いる北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)は、今年末までの撤退を予定している。(c)AFP