トルコ機ハイジャック未遂、ソチ行きを要求
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【2月8日 AFP】ウクライナ発トルコ行きの旅客機で7日、乗客のウクライナ人の男がハイジャックを試み、ソチ冬季五輪の開会式が行われていたロシアのソチ(Sochi)に向かうよう要求した。トルコ政府はF-16戦闘機を緊急発進させ、同機をイスタンブール(Istanbul)の空港に強制着陸させた。トルコ当局者が明らかにした。
トルコのメディア報道によると、トルコ・ペガサス航空(Pegasus Airlines)の旅客機の飛行中に男は起爆装置を取り出し、操縦室に押し入ろうとした。
同機はイスタンブールのサビハ・ギョクチェン(Sabiha Gokcen)空港に午後6時05分(日本時間8日午前1時5分)に着陸、男は治安部隊に取り押さえられ、連行された。
トルコのハビブ・ソルク(Habib Soluk)運輸次官は、「110人を乗せたペガサス航空機は、男が爆弾で乗客を脅したのでサビハ・ギョクチェン空港に着陸を余儀なくされた」「男が操縦室に入らなかったのは確かだ。飛行機がハイジャックされたのはトルコ空域に入る前だった」と語った。
同機はウクライナのハリコフ(Kharkov)を出発し、黒海上空を通ってサビハ・ギョクチェンに南下の予定だった。男は、その方向を東に変えて黒海沿岸のソチに向かわせようとしたが、パイロットがハイジャック警報を発信し、トルコのF-16戦闘機が緊急発進した。ペガサス機が着陸すると直ちにトルコのテロ対策特殊部隊が飛び込み、男を拘束したと報道されている。
爆発物の有無についてはまだ確認されていない。
トルコのテレビ放送が放映した写真によると、犯人は30~40歳代、短髪で11の番号を付けた赤・白・ブルーのアイスホッケーのジャージーのような服を着ていた。(c)AFP/Simon Sturdee