【2月7日 AFP】香港(Hong Kong)で7日、前日に見つかった第2次世界大戦(World War II)時の不発弾の処理が行われた。2260人が一時避難したが、作業は無事完了した。

 見つかったのは、米海軍のANM66爆弾で、ハッピーバレー(Happy Valley)地区にある有名な競馬場に近い建設現場で、作業員が発見した。警察によると、爆弾は重さ900キロ以上、長さ1.7メートル、直径60センチあったという。香港で見つかった不発弾としては最大だという。

 警察の広報担当者はAFPに対し、「香港で見つかった中では最大の爆弾だった」と明かした。爆弾が見つかった場所の近くにはシーク教の寺院や複数のホテル、住宅もあり、爆弾処理専門家らは15時間かけてこれを処理した。警察によると、万一爆発していたら付近の建物が倒壊する恐れもあったという。

 不発弾が発見された6日には、ホテル2軒を含む近隣の建物に避難勧告が出された。しかし処理が始まったのは、翌7日朝になってからだった。爆弾は、1945年に米軍が投下したものとみられている。

 香港では、戦時中の不発弾が発見されることは少なくない。昨年11月にも、同市の、高級住宅などが立ち並ぶビクトリアピーク(Victoria Peak)地区で英国の不発弾が見つかり、爆破処理されていた。(c)AFP