【2月7日 AFP】英国・北アイルランド(Northern Ireland)のベルファスト(Belfast)で6日、「世界一のDJ」に昨年選ばれたオランダの人気クラブDJ、ハードウェル(Hardwell)のライブに集まった若者たち約60人が相次いで体調不良を起こした。薬物やアルコールが原因とみられている。

 地元救急当局によると、ハードウェルのライブはベルファスト郊外のオデュッセイアリーナ(Odyssey Arena)で開かれたが、パフォーマンスが始まる前に体調不良を訴える観客が続出した。2人が失神した状態で保護され、他に14人が病院で治療を受けた。

 救急隊員が英衛星放送スカイニューズ(Sky News)に語ったところでは、若者たちの多くは気分が悪いと訴え、何度も嘔吐していた。ただ、いずれも命の危険があるほど重い症状ではないという。

 オデュッセイアリーナ広報によると、体調不良を起こした若者たちは「会場に着いた時点で既に薬物などを摂取していた」という。また、地元議員のマイケル・コープランド(Michael Copeland)氏は、ライブは16~18歳を対象としたもので、計60人ほどがアルコールのせいで体調を崩したと述べている。

 ハードウェルは2013年、クラブ音楽誌「DJ Mag」の人気投票で「世界一のDJ」に選ばれている。(c)AFP