米、ロシア便への液体持ち込みを全面禁止
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【2月7日 AFP】米運輸保安局(Transportation Security Administration、TSA)は6日、ロシアへの直行便の機内への液体やゲル、スプレーの持ち込みを一時的に禁止すると発表した。
米政府はこの前日、ソチ冬季五輪の妨害を狙った過激派が、練り歯磨きや化粧品のチューブに爆発物を詰めてロシアへの直行便に持ち込む可能性があるとして、米国や海外の航空会社に対し警戒を呼び掛けていた。
ただ、今回禁止された物品は、空港で預ける手荷物に入れることは可能。処方薬の機内持ち込みも認められる。
米航空会社は、2001年の同時多発テロ以後に頻発した爆弾攻撃未遂を受け、液体や練り歯磨きの機内持ち込み制限を厳格化していたが、これまでは少量であれば持ち込みが認められていた。
開幕を7日に控えたソチ五輪の警備態勢をめぐる懸念は、昨年12月に南部ボルゴグラード(Volgograd)で起き34人が死亡した連続自爆事件によって急激に強まった。この事件は、ソチ(Sochi)に近い北カフカス(North Caucasus)地方の過激派勢力が起こしたとされている。また過激派からは、五輪開催中のロシアでの攻撃予告も出されている。(c)AFP