【2月6日 AFP】ソチ冬季五輪の女子スキージャンプでは、高梨沙羅(Sara Takanashi)が金メダル最有力候補とされているが、かつて日本で競い合った田中温子(Atsuko Tanaka)は、飛び抜けた才能を持つ高梨に勝つチャンスはあると考えている。

 日本人の両親を持ち、カナダ西部アルバータ(Alberta)州のカルガリー(Calgary)市で生まれた田中は、進学するため2010年に日本に転居した。

 それから2年間、日本で競技生活を送った田中は、カナダに帰国して同国代表チームに名を連ねた。

 22歳の田中は、「スキージャンプは、天候や風の影響が大きい屋外のスポーツです」と語った。

「幸運に恵まれることがあれば、沙羅に勝てるかもしれない。でも沙羅自身が幸運であれば、彼女に勝つことは非常に難しくなるでしょう」

 田中はまた、「私はいつも沙羅と同じジャンプ台で練習していましたし、合宿にも一緒に行きました。とても仲が良かった」と思い出を語った。

 今季の高梨はW杯13大会で10勝を挙げており、田中は17歳の高梨が持つ技術を称賛している。

「彼女のジャンプはシンプルで、そして簡単のように見えるのです」

(c)AFP