露大統領、IOC幹部と「ヒョウ触れ合いツアー」
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【2月5日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は4日、間もなく開幕するソチ冬季五輪は環境にも配慮していることを示すため、国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、IOC)の幹部らを、ソチ(Sochi)周辺に放される予定のペルシャヒョウと触れ合うツアーに招いた。
プーチン大統領は、IOCでソチ冬季五輪調整委員長を務めるフランスの元スキー選手、ジャンクロード・キリー(Jean Claude Killy)氏と、ジルベール・フェリ(Gilbert Felli)五輪統括部長の2人を自身のジープに乗せ、ソチ近郊にある自然保護区を訪問した。
だがロシア国営メディアによると、生後6か月の子ヒョウ「グロム(Grom)」(雷という意味)は大勢の訪問に機嫌を損ねたのか、おりの中でジャーナリスト2人に襲いかかり、ひざにかみつくなどしてけがをさせてしまったという。
国営テレビは、この「襲撃事件」の後、メディアはおりを離れた一方、プーチン大統領が自らグロムをなだめに行ったと報じている。同大統領はグロムをひざの上に抱き、「私は動物が好きで、特別な思いがあるみたいなんだ」「私たちは相思相愛だ」と語った。
ロシア当局は、五輪は自然環境を悪化させるのではなく改善させることを示す措置の一環として、ソチ周辺の山岳地帯にかつて生息していたペルシャヒョウを放して復活させようとしている。
プーチン大統領は、「このような大規模な建設プロジェクトには(環境への)懸念がつきものだが、状況は総じて、悪化ではなく改善している」と述べ、これまでに周辺の環境が4倍改善したという推定もあると述べた。
だが環境活動家らは、かつて自然のままだった沿岸部と山岳部の環境は五輪によって回復不能なダメージを受けたと指摘して、プーチン氏の主張は全くの論外だとしている。(c)AFP