シリア政権、和平会議直後にアレッポ空爆 たる爆弾で85人死亡
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【2月3日 AFP】シリア内戦の終結を目指和平会議が合意に達しないまま終わった後、シリア政権側は同国第二の都市アレッポ(Aleppo)を空爆し、24時間で少なくとも85人が死亡した。非政府組織のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が2日、明らかにした。
同監視団によると、政権側の複数のヘリコプターがアレッポの反政府側の制圧地域をたる爆弾で攻撃した。2月1日に「少なくとも85人が死亡した。民間人65人が含まれ、そのうち10人が子供だった」という。
1つの地区だけで34人が死亡しており、そのうち10人は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織の「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」の戦闘員だった。
アレッポ市東部の反体制派支配地域に対する政府軍の攻勢が始まったのは、ファハド・フレイジ(Fahd al-Freij)国防相がアレッポ県に入った1月31日。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、同国防相は政府軍による「アレッポでの数々の大勝利と多くの地域の解放」をたたえたという。
2日付の政府系紙アルワタン(Al-Watan)は、政府軍がアレッポ東部郊外のカラム・ツラブ(Karam al-Turab)の大半と北部のバニー・ザイド(Bani Zeid)を「浄化した」と報じた。
同紙によると、政府軍は東部で3地区、北部で3地区を掌握し、アレッポ市を挟み撃ちにして奪取する計画だという。(c)AFP