【1月31日 AFP】米軍基地で核ミサイル発射の任務を負う将校34人が技能習熟度試験でのカンニングに関与したとして処分された問題で、米空軍は30日、調査を進めた結果、不正行為に関わったとみられる将校は計92人に上ることが分かったと発表した。

 不正行為が発覚したのは、核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用するモンタナ(Montana)州のマルムストローム空軍基地(Malmstrom Air Force Base)。今月15日の発表では、同基地所属の34将校が不正に関与したとされていた。

 だが、デボラ・リー・ジェームズ(Deborah Lee James)米空軍長官は、30日の記者会見で「調査が進むにつれ、計92人が直接不正を働くか、不正を認識しながら指摘も報告も怠っていたことが分かった」と発表した。

 これは、マルムストローム基地で核兵器管制を担当する将校計190人の約半数に相当する。総勢約500人の大陸間弾道ミサイル部隊の所属将校の2割近くが不正に関与していたことになる。