ボストン・マラソン爆破事件、被告に死刑求める方針 米司法長官
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【1月31日 AFP】昨年4月の米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件の裁判で起訴されているジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)被告(20)について、有罪が認められれば米司法当局は死刑を求めていくと、エリック・ホルダー(Eric Holder)司法長官が30日声明で明らかにした。
昨年4月15日に発生したこの事件では、爆発物を詰めた圧力鍋で作った2つの爆弾がマラソンのゴール付近で爆発、3人が死亡、約260人が負傷した。ツァルナエフ被告はロシアのチェチェン(Chechen)民族の出身で、イスラム教の家庭に育ったとされる。
同被告は、兄のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者(当時26)と4日間にわたって逃走、警察に追い詰められた後撃ち合いになり、タメルラン容疑者は死亡、ジョハル被告は負傷した。
米連邦大陪審は30の罪で起訴したが、同被告は無罪を主張している。このうち17の罪で死刑または終身刑に科される可能性があり、その罪状には、大量殺傷能力のある武器の使用による殺人罪や、共謀罪、公共の場での爆発物使用による殺人罪などが含まれている。(c)AFP