米監視活動暴露のスノーデン容疑者、ノーベル平和賞候補に
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【1月30日 AFP】2014年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)候補の1人に、米情報機関による監視活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が推薦された。ノルウェーの元閣僚が30日、ノーベル賞委員会(Norwegian Nobel Committee)に書簡でスノーデン容疑者を推薦した。
左派社会党(Socialist Left Party)のボード・ベーガル・ソールエル(Bard Vegar Solhjell)元環境相は、スノーデン容疑者は国民や他国を対象にした国家による行き過ぎた監視行動を一般に知らしめて、平和の基本的な条件である開かれた論議に貢献したとAFPに推薦理由を語った。
AFPが入手したノーベル賞委員会への推薦状のなかで、ソールエル氏は党の同僚とともに、スノーデン容疑者による暴露全てを容認または支持しているわけではないとしたうえで、「現代の監視活動の本質と技術面での高度化」を明らかにした点で称賛に値すると述べ、「世界の安全保障政策の重要原則として、信頼と透明性の再導入につながった」と同容疑者の行動を評価している。
2014年ノーベル平和賞の候補推薦締め切りは2月1日。推薦資格を持つのは世界各国の政治家や、一定の基準を満たした大学教授など。
スノーデン容疑者に関しては、昨年の締め切りを過ぎた2013年7月にスウェーデンの社会学教授、Stefan Svallfors氏が平和賞候補に推薦しているが、2014年の候補として推薦は有効だという。(c)AFP