米英、携帯アプリからも情報収集か 米紙報道
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【1月29日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は27日、米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)と英政府通信本部(Government Communications Headquarters、GCHQ)が、スマートフォン(多機能携帯電話)のアプリを通じて個人情報を収集していると報じた。
NSAの情報収集活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者から提供された機密文書に基づいた同紙の報道によると、米英の両機関は協力して、「Googleマップ(Google Maps)」や、フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)といったサービスの携帯版など、「情報の漏れやすい」アプリを利用し、個人情報を収集していたという。
人気ゲームアプリ「アングリーバード(Angry Birds)」で遊んだり、Googleマップをチェックしたりするためにアプリを開くたび、両機関はユーザーの位置情報、年齢、連絡先のリストといった情報を一挙に吸い取ることができたとされている。アプリを通じた情報収集がどれほどの規模で行われていたかなど、その詳細は不明だという。
これまでメディアに流出した情報からは、NSAが通話記録や携帯メール、オンラインゲームやその他のネット通信を傍受し、テロ容疑者や他の情報活動上の「標的」を監視していたことが明らかになっている。(c)AFP