「企業は男女比目標導入を」、ダボス会議で熱い議論
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【1月29日 AFP】今年の世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)年次総会(ダボス会議) では、企業は女性の職場参加を促すため男女比率目標を導入するべきとの白熱した議論も行われた。
会議最終日の25日に開かれた世界の大企業幹部とのディスカッションで、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事は、「女性枠」をつくることについては長く反対していたが、「女性だから昇進は期待できない」と言われたときに考えが変わったと語った。
「私はすぐに、男女比の固定とまではいかなくとも、目標がなければだめだと認識した」
パネルのメンバーの中で唯一の男性だった、仏ルノー(Renault)と日産自動車(Nissan Motor)の最高経営責任者(CEO)を兼務するカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏は、日産の管理職のうち女性が2%しかいないと知ったときに男女比目標の導入を決めたと述べた。「今では8%になった。日本企業の平均の3倍以上だ」
米フェイスブック(Facebook)のシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)最高執行責任者(COO)は、女性は職場の文化や構造的な壁にも立ち向かわなくてはならないと述べた。「リーダーシップには、男らしさへの期待が伴う。女性がリーダーらしい行動をとると、人々は快く思わない」
ダボス会議の主催者によれば、世界の政財界の指導者たちが2500人集まる同会議での今年の女性の割合は16%。昨年の17%から微減したが、2002年の9%からは大きく増加した。(c)AFP