シリア和平会議の協議中断、政権側が米非難声明求める
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【1月29日 AFP】シリア和平会議は28日、直接協議4日目を迎えたが、シリア政権側が政権移行の話し合いに応じず、代わりに米国を非難する声明の採択を求めたため協議が中断された。同会議を支援している国連(UN)はこの日も協議の行き詰まりを打開できなかった。
スイスのジュネーブ(Geneva)で開かれている協議で同日朝、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側が米国を非難する声明の採択を要求した。AFPが入手したその声明には、「米国はシリア国内のテロリストグループの武装化を再開する決定を下した」「そのような決定は、シリアにおける対話を通じた政治的解決を直接的に阻害しようとする企図と理解する以外にない」と記されている。これはロイター(Reuters)通信が、シリアの反体制各派のうち「穏健な勢力」に武器を提供するための資金を米議会が秘密裏に承認したと伝えたことを受けた動きとみられる。
苦しい朝の協議を終えた国連とアラブ連盟(Arab League)合同のシリア特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ(Lakhdar Brahimi)氏は、この日の午後の協議を取りやめとし、29日朝に再度「よりよい話し合いができることを期待して」双方を協議の場に招くと語った。同氏は報道陣に対し、「会議から立ち去る人も、逃げようとしている人もいない」として、協議の続行を言明している。(c)AFP/Michael MAINVILLE, Nina LARSON