「高層農業」を理解するためのデータ集
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【1月28日 AFP】高層建築物の内部で作物を育てる「高層農業(垂直農業、Vertical farming)」に取り組む建築家たちがますます増えている──。以下のデータから、彼らが都市部での農業に取り組む理由が見えてくるかもしれない。
・全人口の食料需要を満たすためには、生産量を2050年までに70%増加させる必要がある。
・全世界の陸地のうち、すでに30%以上を農地が占めている。うち10%は耕作地。
・世界では現在、全人口の約半分の35億人が都市部に居住している。この比率は100年前との比較で13%増。
・2030年までに都市部の人口は全体の60%、2050年までには70%を占めるとみられる。また2050年の全人口は90億人を超えると考えられている。
・世界全体で見ると、都市部は陸地面積のわずか2%を占めているに過ぎないものの、電力の60~80%を消費し、温室効果ガスの75%を排出している。
・2050年までに、全陸地面積の5%にあたる150億ヘクタールが建築物で覆われ、食料への需要が増加するにもかかわらず、農地面積はますます減少する。
出典:国連(UN)、国際エネルギー機関(International Energy Agency、IEA)、食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)
(c)AFP