ビットコイン取引業者2人を訴追、資金洗浄などの疑い 米当局
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【1月28日 AFP】米当局は27日、顧客が違法な薬物などを購入するのを手助けしたとして、仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」の両替業者2人を、マネーロンダリング(資金洗浄)の共謀などの疑いで訴追した。
プリート・バララ(Preet Bharara)連邦検事が発表した声明によると、ロバート・ファイエラ(Robert Faiella)容疑者(52)とチャーリー・シュレム(Charlie Shrem)容疑者(24)には、インターネット上の闇サイト「シルクロード(Silk Road)」で違法薬物を売買する犯罪者らに、およそ100万ドル(約1億200万円)相当のビットコインを販売しようとした疑いが持たれている。
当局は事件に関与した企業の名前は公表していないが、シュレム容疑者はビットコイン取引会社「ビットインスタント(BitInstant)」の最高経営責任者(CEO)で、「ビットコイン伝道者」を自称している。同社には、交流サイト(SNS)フェイスブック(Facebook)の創業をめぐる法廷闘争で知られる双子の兄弟タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)の両氏が出資していた。
シュレム容疑者は、ビットコインの普及を推進する団体「ビットコイン財団(Bitcoin Foundation)」の副代表も務めている。(c)AFP/Rob Lever