ドイツ、中国人看護師にラブコール
このニュースをシェア
【1月24日 AFP】ドイツで、将来の看護師不足を見越し、中国人看護師をドイツに呼び込む実験プロジェクトが始まっている。関係者が23日、発表した。
1月初頭から、中国から来た5人の若い女性がフランクフルト(Frankfurt)の老人ホームで働いている。年内に最多で150人の中国人看護師をドイツに呼ぶ計画の一環だ。
ドイツ国内で看護を必要とする人は250万人以上で、今後数年間で人数はさらに増える見通し。看護師の不足人数は現状で推定約5万人ほどで、この人数も今後増える見込みだ。
ドイツの看護事業者連盟のトーマス・グライナー(Thomas Greiner)代表は、近隣の欧州各国から看護師を雇用するだけでは人数を確保できないと語る。「欧州の外からも資格のあるスタッフを探す必要があるのは間違いない」とグライナー氏は述べる。
年内にドイツに来る150人の中国人看護師は、全員が看護師の資格を持ち、中国で1年以上の実務経験がある人たち。さらに8か月の異文化トレーニングと言語のレッスンを受け、当初は補助スタッフとして勤務するが、後々は正規の看護師として働くことになる予定だ。(c)AFP