流血のウクライナ反政権デモ、過激化の裏に謎の右翼集団
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■ネット通じて組織、「これは戦争だ」
熱心なサッカーファンの集団をメンバーに含む「右セクター」は、SNS最大手フェイスブック(Facebook)を始めとするソーシャルネットワークを通じて運動を組織している。
同連合は「ウクライナの伝統的なキリスト教と民族主義のイデオロギー」を原則に掲げる団体「トリズブ(Tryzub)」の分派だ。トリズブは、第2次世界大戦(World War II)中~1950年代に旧ソ連と戦った「ウクライナ蜂起軍(Ukrainian Insurgents Army、UPA)」の指導者、ステパン・バンデラ(Stepan Bandera)氏から影響を受けたと主張している。
タラセンコ氏は、政府を「人々を拉致する犯罪者たち」と表し、他に選択肢はないとして次のように語った。
「彼らを撃て。ギャングとの妥協は不可能だ。われわれが勝つか、奴らがわれわれを粉砕するかだ。これは戦争だ。ヤヌコビッチは辞任せよ。それがわれわれの要求だ」
(c)AFP/Dmytro GORSHKOV