カナダの老人ホームで火災、30人超死亡の恐れ 消火の水が凍り捜索難航
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【1月24日 AFP】(一部更新)カナダ・ケベック(Quebec)州の村リルベルト(L'Isle-Verte)の老人ホーム「レジダンス・デュ・アーブル(Residence du Havre)」で23日未明、火災が発生した。警察によるとこれまでに5人が遺体で見つかったが、依然として30人以上が行方不明になっている。
出火時刻は午前0時(日本時間同日午後1時)過ぎ。目撃者によると、炎は風にあおられて燃え広がり、建物は午前1時までに完全に火に包まれたという。厳しい寒さのため消火に使用した水が焼け跡で凍結し、行方不明者の捜索は難航している。氷の厚さは30センチに達しているところもあるという。
リルベルト村はモントリオール(Montreal)の北東約450キロに位置し、人口はおよそ1400人。火災が起きた老人ホームは全52室で、50~60人のお年寄りが生活していた。地元当局によると、入居者の過半数が85歳以上で、多くは車椅子や歩行器を使用するか、自分では全く動けない状態の要介護者だったという。(c)AFP