紙の書籍の存在感いまだ強し、米調査結果
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【1月23日 AFP】タブレット型端末や電子書籍の人気が高まっているにもかかわらず、米国では依然として紙媒体の書籍を選ぶ人が多いことが、米独立系世論調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の調査でこのほど明らかになった。
16日に発表された調査は今月、2013年の読書習慣について米国の成人を対象に実施されたもの。電子書籍を読んだ人の割合は、過去1年間で23%から28%に増加したが、読書をした人の約70%は紙の書籍を選んでおり、2012年比で4%増加していた。「電子書籍のみを読んだ」と答えた人はわずか4%だった。
ピュー・リサーチ・センターは「電子書籍ユーザーは増えているが、紙から電子へ完全移行した人はほとんどいなかった。米国人にとって、紙の書籍は今なお読書習慣の基礎になっている」とまとめている。
全体的にみると、1年間に何らかの形態で読書をした人は76%だった。
タブレット型端末を所持している人は約42%で、13年9月時点からおよそ8%増加。米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の「キンドル(Kindle)」や米書店大手バーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)の「ヌック(Nook)」といった専用端末も含めると、何らかの電子書籍端末を所有している米国人はこの4か月で7%増え、約50%に達したことが分かった。(c)AFP